はじめに


このページは、年齢が過ぎ衰えてもまだまだトライできる一つの方法を書いています。
ゴルフ競技では50才からシニアという区分になっているのですが、50才からのアスリートデビューにトライしたゴルフ好きの物語とでも思っていただければ幸いです。昔は50歳を過ぎればスポーツ界ではベテランの区分となり、若い選手に比べてスピードもパワーも感じられず人気も低かったのですが、現在のシニアプロもアスリートとして飛ぶ選手なら300ヤードを超えますし、まだまだスピード溢れるプレーでエキサイティングな試合も多いのです。
 
少子高齢化という現象が起きている日本の社会、団塊の世代が支えているといっても過言ではない現在、ゴルフ界も同様400万人からなる団塊の世代ゴルファーの活躍が日本ゴルフ界を下支えしています。日本では65才からは高齢者という区分ですが、1980年代に国が打ち出した健康政策のおかげで健康でお元気な方が増え、過去70才でゴルフというスポーツを終える方が多かったころに比べ、現在では80才までのゴルフプレーを望む方が増えました。
戦後発展途上にあった日本において、少子高齢化という人口分布になっていくことを誰が予想したであったろうか、およそ20年前バブル期にゴルフ人口1600万人を超えゴルフ場も急ピッチに増え総数2400コース以上となった背景を考えても、つい最近まで少子高齢化時代になることすら予想もしなかったのです。現在ではその影響でゴルフ人口800万人に激減し、それもあと10年で半減すると予想されます。ゴルフ業界の存続の危機かとも思われる事態であります。
 
現実ゴルフをする人はゴルフ人口が減っても困ることはなく、それどころか良いサービスを受けやすくなりますし、危機を感じることはないでしょう。しかしゴルフ業界に生きる私は、なにかゴルフ界に元気が与えられるべき、団塊の世代より一つ下の私たちの世代が先輩に負けないよう起爆剤となる活動をすることが大切と考えました。ドラコン選手権はその中でのトライの一つですが50才を過ぎ初めて公の場にデビューしたのです。そして自らゴルフソムリエを名乗り、皆様にゴルフを楽しんでいただくためにこのページを書くこととなりました。

ゴルフ歴 


私のゴルフ歴は古く、初めてクラブを握ったときからすると40年になります。記憶では中学生の時、友人と私の父親のクラブをこっそり持ち出し近くのゴルフ場で夕方に遊んでいたのを覚えています。近くのゴルフ場とは、戦後GHQが作った名門京都ゴルフ倶楽部なのです。日の暮れになると誰もおらず、許可も得ず自由に出入りしていたのです。なんとも悪ガキ時代があったこと覚えていますが、現在はきちんとブレザーを着て京都ゴルフ俱楽部さんでプレーをしていますし大変お世話になっております。バブルがはじける30代にはヘラブナ釣りに趣向が変わり5年間のブランクはありましたが、振り返ると人生のほとんどでゴルフとは関わってきました。
 
アマチュアとしての活動は活発ではなく、クラブ競技なども3大競技に参加し、いくつかタイトルを得たこともありましたが、さほど燃えるものはなくクラブチャンピオン選手権にも2回しか参加したことはありません。その頃は腕っぷしも強くヘッドスピード56m、パーシモンでも300ヤードは出ていましたし、参加すれば優勝候補とも言われましたが、メダリストをとっても最後はあっさりと負ける弱さもありました。
 
負けると悔しさはありましたが、仕事が忙しくそれどころではなかったのです。私の仕事は家業の土建業、肉体的な現場作業も営業設計コンサルティングもこなし30歳からは建築デザイン関連に進み、45才からの自分の好きなゴルフビジネスへの転職でした。若いころからいつかはスポーツ関連の仕事と考え35才の時に好きな釣りをやめゴルフへの復帰、復帰時はハンデ6からスタートし連続3回のクラブ競技での優勝、これは敵なしと勝手に思いこみアマチュアではなくプロへの道へと進もうと考えを変えました。まず勉強が必要と思い友人が奨めたアメリカのゴルフ博士ゲーリーワイレン氏のメソッドであるNGF財団のティーチングプロ資格を取りました。日本プロゴルフ協会ティーチングプロ制度を考えなかったのは、技術レベルが高く思われましたし選択肢からはずしていました。それにその当時はお高く止まっているように見えた日本プロゴルフ協会ブランドそのものにも疑問を感じたのです。しかし技術はPGAが世界一ですからこれを見習うことお奨めいたします。

母の話 


過去の話はこの程度で、本題に入るきっかけとなったのが私の母親の話です。
私は高校生のころ身長177cm体重62キロ握力90キロ、現在173cm体重78キロ握力67キロ、とくにトレーニングをせずとも父親のDNAのせいもあるのか当時は細身でしたが瞬時に力を出せるという特技がありました。土建屋の息子ということでドラム缶も持ち上げるほど馬力があると世間から噂されるほど怪力だったのです。
2015年の8月、母親が言いました、52才といえばもうそんなに若くないから頑張るならあと数年だよ、最近はケガも多いから身体の限界も考えたら最後のチャンスかもしれないよと。
確かに私の背骨は強く右に湾曲していますし椎間板ヘルニアのせいで、15年で身長が4センチも低くなり、慢性的な腰痛があります。
首は狭窄症で少し無理すれば右手にしびれが発生します。また40才左足半月板損傷、50才で右足半月板損傷、いずれも手術をしております。
この2015年は右足靱帯損傷もあり、初めてのギブス生活も2か月間ありました。50才を過ぎましたがまだ速く走れるしある程度スピードもパワーも出ますが、いつのまにか運動スキルが低くなりケガをしやすくなっていたのです。ゴルフを始めて40年、スポーツ選手として活動するには無理のできない体になっていたのです。現実この身体能力の落差は大きく、私は常々情けなく思っておりました。母親もそのことを感じ私にもう一度がんばることを奨めたのでしょう。

タイランドへ 


45才から5年間インドアゴルフでのティーチング活動、現在はゴルフクラブ工房とフィッティング、コーチングの一人3役をしています。母の話からなにかやってみろとそれまでゴルフにおけるキャリアを積むために、以前から友人が奨めてくれたアジアの中のタイPGAシニアツアー資格取得試験に行ってきました。
どうせやるなら世界のゴルフを見てやろうと思ったのです。それは2015年12月のことでした。
タイのゴルフは日本のコースとは違いコースセッティングはフラットですが難しく、池やバンカーの巧みな配置、木々などの空中ハザードにも驚きました。粘っこい芝の種類には苦労しましたし、試合時はグリーンの速さと固さがまったく経験のない難しいものでした。それに言葉もわからず一人単身で乗り込んだ私は不安で途方に暮れていましたが、試合当日は友人2人が通訳を連れ3日間も応援に来てくれたので、そのおかげで安心してプレーできたこと覚えています。
 
いよいよティーショット、ミスターヤスノリ・タケヤマ・ジャパンとアナウンスされギャラリーのいる中、心臓はドキドキ、暑さのせいか軽くめまいも感じる中、これがキャリアのはじまりだ、俺はやるぞと気持ちは高まりました。
右の池をかわし左のバンカーを超えるビックキャリーを打って見せる。アドレスに入れば言葉も関係ないし世界のどこにいても自分のスイングさえすれば芯に当たってまっすぐに飛んでくれるはず、多少はいつもよりモジモジした感じはありましたが、頭の中は冷静で右の池や左のバンカーを意識できていましたし、気が付けば右を避けるどころかバンカーを超えのまっすぐ遠くに飛んでいたのです。
ギャラリーはディーマークとタイ語で褒めてくれ笑顔で拍手してくれました。そのとき思ったことは自分の気持ちがしっかりしていれば、世界中どこへ行ってもナイスショットが打てると確信が持てました。そして5ホールもラウンドすれば同伴のタイ人たちはミスタードライバーと飛距離に感心していましたし、褒められて伸びるタイプでもないのですが、よし日本男児としてがんばるぞとも思いました。
 
しかしこのテスト中のスコアメイクには本当に苦労しました。
初日からドキドキが止まらずスコアを一つでも落とせば、心の中は数字を数えるばかり、あと何ホールあってどうやって乗り越えようか何打内でラウンドしないといけないとか、せっかく遠い国まで来て何をしていると考え、とても楽しめるものではありませんでした。
タイ人同士が話をして楽しそうに見ましたが、そこにも入れず言葉が離せないというのはそれなりにハンデもあるなと、初日が終わりホテルに帰ったら言葉の練習をしたのを覚えています。無理に話さないほうがゴルフに集中できるとも考えましたが、翌日は片言のタイ語をキャディと話しながらスコアをまとめられたことは自分の前向きなゴルフのために結果として良かったようです。
最終日の上り9ホールをむかえた時、自分はトップにいましたが10番ホールであろうことかティショットが低く出て池に入りました。池の手前から3打目もグリーン右の池に入りなんとダブルボギー。
次の11番ホールはショートホール、ナイスショットは1mによりましたがバーディパットはむなしくも世界一周でありました。
もう自分があせっていることに次のホールでさらに気が付かされたのです。
忘れもしません12番ホールのティショットを力強く打ったのですが、再び低い球が出て200ヤード先の池に入りました。がっくりと歩いて行くとキャディのリーがボールをみつけたようで池の前に出ていると大喜び、私もラッキーと喜んでセカンドを打ったものの、もうすでに力が入っていたのでしょうね。
ショートアイアンで打った高い球は手前のバンカーに目玉ボールとなりました。あごの高いバンカーでグリーンもピンも見えないくらいです。その目玉ショットを強く打ち込むのは勇気が必要でしたが、思いっきり打つとボールは高く上がりピンに当たったようです。
キャディは大喜びで上から何か言っていますが、私には意味が解りませんでした。
グリーンに上がると同伴競技者やキャディたちがグッドショット、ディマークと英語やタイ語で絶賛し拍手しているのです。どうやらカップインしているようでバーディが取れたのです。この時私は自分にツキがあると思いました。
その後もバタバタやらかしましたが終始落ち着いてはおりました。最終ホールは50センチのバーディパットについたとき、これは神様からの贈り物と感謝しカップインさせたことゴルフ人生の中で最高の喜びでもありました。
結果は2位と一位通過とはなりませんでしたが、苦労したツアー資格取得でありました。

ドラコン選手権へ


タイから帰り12月の半ばには次のキャリアを積む準備に入ることができました。これも以前より友人の誘いで、30代後半に私は東海地区のPGAプロ会に所属していたときの友人で現在ドラコン選手の海東英朗くんがいいタイミングで誘ってくれたのです。
3月に三重県でドラコン競技の初戦がありますし、スーパーシニア50才の部で出場しませんかと電話がありました。先輩ならいいとこ行くと思いますよ、ぜひ大会を盛り上がるためにも出てくださいと明るい声でした。
私のドラコン競技の印象はゴリラのような大きな体の選手が、大声で唸りあげ目いっぱい振り回すそんなイメージです。
長いドライバーで高いティーアップ、アッパースイングでハイボールを打つ、私の経験してきたゴルフの概念とは全く別のアスリート競技、しかしやるなら今、キャリアを積むべく私の大義名分は年齢的に体力の限界が近く、今だからこそチャレンジというコンセプトでしたから、前年の靱帯損傷からリハビリを兼ねて8月から少しずつ飛距離を戻すことに心を奪われ、スイング改造や肉体改造に取り組んでいた私はあっさりと出場を決めたのです。

なにから始めるか考えた


決心したもののドラコン競技は未知の世界でありましたし、実力が通用するのか不安でした。
シニアドラコン選手として活躍を考えていた私は勝つための方法を探す必要がありました。過去に私の周りには飛ばし屋が少なかったのでドラコン選手のイメージがなかったのです。
しかし運よくこの年に友達になった21歳のアメリカ人ジャック・ファーラーというハンサムな留学生とよくゴルフをすることがあったのです。
彼はアメリカの大学ゴルフ部でハンデ3、私から見たところ9ぐらい、腕前はさておいて驚いたのは飛距離で見たこともないスピードでクラブを振りました。190ヤードは7番アイアン、140ヤードなら51度のウェッジ、ドライバーのヘッドスピードは最高で63m、身長188㎝手足が長く力強い若さあふれるスイングでした。
私のヘッドスピードはがんばって48mですからあっさり70ヤードは離れていましたね…350ヤードと270ヤードではかなり差を感じていました。
ドラコン選手というのは彼のようなヘッドスピードだろうなとイメージができたのはありがたいことでした。
 
スイング技術のことクラブのこと体のことメンタルなど、何をすることがパフォーマンスを伸ばすのか?過去のチャンピオンの情報はインターネットから検索することができますし、SNSというものも大変ありがたく感じました。ユーチューブなどで出来そうなスイング動画を探し、ドラコン選手のイメージをすることもできました。まずやるべきことを見つけるために初日はパソコンの前で画面とにらめっこ、それからその日のうちにLDJ(ロングドライバーズオブジャパンhttp://www.ldjapan.com/)という団体の2016年度初戦三重県大会に申込作業をしたのです。
この日から3月12日まで約90日間がんばる時間があるという考えのもと優勝を目標にスタートしたのです。
いろいろと調べて考えましたが、とにかく思いっきり振ることから始めたのであります。

長いクラブを作る


普段のドライバー長さは45.5インチ、バランスはD3~5、クラブ重量は320~330グラム、シャフトは重めのXを使っていました。
そういったスペックにしていた理由としてスピン量が上がらず弾道が安定すること、また振り回し過ぎないよう重めの固めが長年のゴルフで好みとなり、振り回してOBを打つよりスイング軌道が安定することを優先としたクラブスペックでのセーフティゴルフが信条でした。
それがいきなりヘッドスピード優先となるとクラブを長くする必要があったのです。
一般的に1インチ長くするとヘッドスピードが1m、2インチで2m、3インチで3mという理論で考えると長くするだけで飛距離が伸びるというメリットを取り入れたかったのです。
そこでLDJの規定内に収まるように最長48.5インチのクラブ作り(50インチの箱に入るクラブ、※現在は48インチ)をすることにしました。しかし理論通りにヘッドスピードは上がらないことをのちに経験しました。

いいクラブができるまでの苦労


規定いっぱいの48.5インチのクラブを作り、早速練習場へ行きました。
スペックはE3 48.5インチ ヘッド9度 総重量325グラム 振動数は265cpm(ダブルXシャフト)
ティペッグも長いものを購入し、新しいクラブで練習開始、恐る恐る打ってみる、1球目2球目と慣れない長いクラブですから手加減して振っているせいもあり、ボールがどこへ飛ぶのかわからないくらいコントロールできないのです。とにかく芯に当たることなく体力的にも容易ではないと感じました。 これは長いクラブに慣れていないせいもあるので普段のドライバーと2本を交互で打つなどの工夫をして1週間程度ですが練習しました。しかしこのスペックは私には重く固すぎて打てないと判断しました。ロングティで打つにはロフトも8度以下にする必要を感じました。スピン量が多すぎてどうしてもボールが吹き上がってしまうのです。
2本目のドライバーはメーカーさんの協力を得て、軽いヘッド重量でロフト8度以下のヘッドを用意していただきました。シャフトも軽くし併せてグリップ重量も4グラム軽いものを選択しました。その結果スペックはÐ2 48.5インチ ヘッド7度 総重量305グラム 振動数260cpm(Xシャフト)
1本目のクラブに比べ20グラムも軽く、かなり振りやすくなりましたが、やはりボールが吹き上がるので、鉛をはりバランス調整するだけでかなり弾道は安定してきました。それでもまだ何か問題を感じましたし、結局47.5インチと47インチのクラブを2本作り、どのクラブが一番飛ぶかを研究しました。飛ぶクラブを作るには振り切れるサイズを知ることが重要でした。
これは費用もかかりますが、弘法筆をえらばずと考えれば、道具はベストなものを作るべきですし、腕の足らない部分はクラブで補う必要があると考えていました。この作業もかなり専門的な知識が必要であること間違いありません。メーカーや工房の専門家の意見も聞くことをお奨めします。

最終的なクラブスペック


ゴルフのボールが飛ぶ法則とは、生体力学と物理学との融合にあると思っています。人間の身体の筋肉と関節を巧みに使い、地球の引力のもと遠心力やボールの反発などを理解し、その上で最高のドライバーを作ることができれば試合でも勝てると考えました。車でいうとF1クラスの性能があり優秀な運転手さえいれば優勝できますしね。私はゴルフクラブのカスタムをする仕事をしていますし、スイング技術の研究もしていますからこのあたりの情報はたくさんあり、テストにテストを繰り返し最終的に作り上げたクラブのスペックは、トリプルXシャフト58グラム、グリップ50グラム、ヘッド194グラム、調整鉛8グラム(手元に4グラム)合計クラブ総重量310グラム バランスD8 長さ48.5インチ ロフト7度 振動数270cpm
クラブは軽く固く、手元に少し重量配分を置き振りやすくバランス調整をし、最高に飛ぶクラブを作れたのです。もちろん誰でも飛ぶというものではなく自分自身の実力が100%出せるというスペックです。しかしこれも体調が良い時と悪い時では数値が変わりますし、当日の試合での風向きも含め数本のクラブが必要でした。(自分の100%+クラブの力=120%)

練習開始 


2015年12月
 ある日私の店を訪れたメーカーの営業マンなのですが、彼はドラコン選手として活躍もしていまして意見を聞いてみました。私の練習方法は練習でのめいっぱい振るマン振りですと一言、少し驚きました。彼のヘッドスピードはあっさり60m出ますし、その背景には若いころプロ野球選手を目指していたそうですが、練習場だけの練習でそんなに早く振れるようになるかと疑問に思いましたが、長いクラブに慣れる必要を感じていましたから私もその方法を取りました。確かに日を追うごとに長いクラブに慣れてくるのを感じましたが、朝早く起きストレッチをし、かなりがんばっても大きな成果は感じられず、ヘッドスピードが平均2m上がり50mぐらいに上がるまで3週間以上かかりました。もうすでに年末でしたし、練習開始から3週間で飛距離は15ヤードくらい、良い時で280ヤードぐらいでしたし、目標とする350ヤード、ヘッドスピード60mまでは程遠く、あと2ヶ月しかないとあせりを感じていました。
 
2016年1月
新年を迎え、この方法では普通の人で終わると考え、近くのジムに通いだしました。週に4回筋力トレーニングを行ったのです。それ以外にも朝早く起き練習場では毎日200球、開始から1か月以上結構な練習量ですから身体も疲れがピークに来ていたようで、毎日寝床につくと数秒で眠りについていました。しかし記録に大きな進展はなく、結局50日を過ぎたころ、がんばりすぎて腰痛も出てきましたし、筋肉痛も半端ではなく、52才の身体って疲労回復が遅いと少し落ち込んでいました。1月半ば過ぎには少し休みを取り、専門書を読み、インターネットでの情報収集などを使い改めて見直すための研究に入ったのです。やはり年なので筋肉と関節の連動の問題か、疲れやすいのでパフォーマンスが上がらないのか。悩みは尽きませんでしたが唯一ドラコン用クラブに慣れてきたことだけは確かでした。友人とのラウンドにもドラコン用クラブを持っていくほどの腕前になっていましたからね。アイアンの飛距離も伸びていて、冬場でも楽にロングホールを2オンしていきましたから、少し飛ぶようになるだけでゴルフが楽になるなと自分なりには感心していました。しかしドラコンとなると全く通用しないレベルなので、ジムで専門のフィジカルトレーナーと相談することにしました。
 
2016年2月
相談の内容はシンプルで、40日後の大会で優勝するためには、何をすればよいのかサポートしていただきたい。そのためのアイデアはありますかと伝えました。彼は来週までお時間ください、メニューを考えることができますと言ってくれまして、その日は通常のトレーニングで終わりました。翌週から予定通り彼のアイデアでのトレーニングが始まりました。驚くような内容ではなくシンプルなもので、えっそれぐらいでヘッドスピードが上がるのかなと疑問に思いましたが、とにかくヘッドスピード60mという数値が私の目標ですし、当日までには達成できませんでしたが、2週間後に54mまで上がることができた事実は驚きのトレーニング結果でした。その内容は後にお伝えしますが実にシンプルそのものだったのです。
 
2016年3月
コーチングを受けるようになり、安定して毎週記録は伸びるようになりました。ヘッドスピードも54mをキープできるようになり、がんばれば56mでしたし、あと10日で最高58mでれば優勝は可能と自信を持てるようになりました。このころはスイング的な調整期となり、どうすればスムーズにスイングできるかなどに専念できましたし、積極的な休養を取る余裕もできて精神的にも安定しました。また継続的にモティベーションやアイデンティティを高めるように努めました。一生懸命がんばっても結果が伴わず悩み苦しみなが苦労していた2ヶ月間がうそのようで、50才を過ぎてもできると人生の中での大きな収穫でありました。この当時の飛距離は良い時で320ヤードくらい飛んでいる感じでした。
試合当日はコンディショニングも含め朝6時からストレッチ、ウォームアップとして筋力トレーニングと有酸素運動を1時間程度、その後ドラコン用のスイングでボールを打ったのですが、なんと驚くことに試合当日のウォームアップのときに初めてヘッドスピード58mがでたのです。一瞬は計測器を疑いましたが、続いて打っても数値が落ちなかったので、これは勝てるぞと思いましたし、練習中の鏡に映る自分が素敵な男に見えたこと覚えています。これを達成した理由は後程お伝えいたします。

ブログの一部を抜粋


回転軸 2015.5.23
いいフィニィッシュだねと言われました。
ホントですか??そうでしょ…へへへっ
真似してくださいね!だれでも褒められると嬉しいものです。打つ動作の中のフィニッシュというのはスイングの善し悪しを判断するには良い材料なんです。
注意点をいくつか申し上げます。
前傾角がキープできているか?
下半身に締りがあるか?
お尻もキュッと締め上げます。
両肘に締りも必要ですし手首やひじの角度も保たれシャフトがプレーンから外れていないか?
何よりも背骨に対して回転して打ったよって感じが出ていたら OKなんです。
すごいスピードで回転しても姿勢が崩れないという体幹キープの技術は下半身の引き締めに秘密があるのです。
回転軸キープでボール飛ばしましょ。

 

素振りは重いクラブで 2015.6.30
重たいクラブで体力作り 写真の 7番アイアン、 シャフト 900g、ヘッドは 270g、グリップ 50g、併せて約 1.2キログラム…
驚きの重さは通常の 7番アイアン 3本分なのですが重いクラブでスイングすると体力作りになるのです。 ただやみくもに振るとケガの元となりますのでご注意ください。
指導を受け正しいトレーニングを積めば、飛距離が 30ヤードアップなんてのも夢ではありません。それから体幹キープ力がアップしますからショットも安定しますし、 私の超お奨めの逸品です!
かよわい女性には無理かな…コムズで販売しております!

 

三重県でのドラコン選手練習会 2016.2.21
昨夜は三重県四日市のインターゴルフさんでお久しぶりの海東くん(写真左)と会ってきました。
10年ぶりだと思います、彼が三重県三鈴カントリーの研修生をしていた頃ですからね。
そのころの私は北陸のゴルフ場所属で北陸にはプロ会がなく、中部プロ会の所属でしたから北陸3県と中部地区の三重・愛知・岐阜との合同になるということで、多くのプロ選手や研修生とご一緒させていただきました。
さて海東君はもともと陸上競技のアスリートで、スピードは抜群!
現在ドラコン競技の選手として活躍されておられますし、独特のステップうちでも有名な選手です。
ということで、打ち方を教えてほしいと四日市まで海東君を尋ねたところドラコンチームのみなさんとの合同練習となりました。
後ろでピースしている選手も昨年日本5位?だそうで皆さんのヘッドスピード60越えには驚くことばかり…!
私は最高でも53m…長いクラブを振り切るテクニックと体力が必要と感じました。
この練習会でのキャプテンがいろいろとアドバイスをくれたのもたいへん助かりました。
実は3月12日の土曜日ですが、ドラコン選手権スーパーシニアの部にエントリーしました。
マジで…
大丈夫かいな俺…
内心、すごい不安…
でも
恥かいてもええし
ドンケツでもいいし
身体が壊れてもいいし
トライ
これが俺!
とにかく後3週間、必死で準備します。
ジャックも出場したいとついてきましたが…残念なことにエントリーは終了となり次回の滋賀大会に出るとのこと、もちろん私も出場します。
ジャックについて
驚いたのはヘッドスピードが63m普通にでるのです…身体能力が高いとは思っていましたが、これにはさらに驚きました。
だからトレーニング次第では70mまで行くのではと思われます。まわりのドラコン選手が化け物だと感心していたくらいですからね。
いやいや失礼、怪物くんがいいでしょう
スーパーシニアリーグですが、いよいよ私のドラコン参戦です!

 

栄養を取る2016.3.28
写真はがっつり500g、ステーキを食べております!
ご飯にサラダ、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質などなど…最近あれこれ考えてしっかり食べるようにしています。
お店はお安いピーピングトムさん、もう30年以上の営業でサラリーマンや学生の味方というお値段。
私もお安くがありがたいですしきついトレーニングの後はたんぱく質補給にきております。
トレーニング内容はウエイトトレーニングから走り込みやプライオメトリクスといった
体の切れ作りも取り入れながらなんで…ほんとしっかり食べないと痩せちゃうんです。
もう8キロ以上痩せましたし…だから相撲取りクラスのちゃんこ食いもしています。
でないとズボンもゴソゴソ、しっかり食べてモリモリパワーアップ
頭の中は優勝の2文字しか考えていません!

 

参戦結果 20163.13
初のドラコン競技参加してきました。場所は中部プロ会所属時代のなつかしい三鈴カントリーさんへ LDJ主催のドラコン選手権スーパーシニア部で参戦です。
アゲンストだけど、お天気もいいしテンション上がるな~ワクワクドキドキ…がんばるぞっと
日本一の南出さんお写真お願いします!
いいですよと笑顔で答えてくれました。フェイスブックもお友達、いい人です。
また動画でも上げようと思いますが…
なんとおどろき!風の少ない4球目に真ん中に打てた!ラッキーもあり優勝することができました!
ほんとびっくりです。この日のために2か月トレーニングがんばったしね。
これをはずみに全国大会へ切符手に入れたも同然!日本一目指そう!
というわけで、4月の滋賀県での大会も出ることに決定!ちょっとうれしい~

短期間でヘッドスピードを10m上げた10メソッド

私は身長173㎝体重78kgとくに大きな体も何でもありません、スイングも若いころから、プロから指導を受けていましたが少し右へ傾くような変則なアドレスから打つスイングを教わりこういった現代スイングとは言いがたいアップライトなスイングで長期にわたり練習していました。おまけに力みもあり、たいしたスイングではないのです。
そんな私が若いころ出ていたスピードを戻すべく取り組んだドラコン競技、3か月という短期間でヘッドスピード10mあげたのは奇跡かもしれませんが、俺はできると自分に言い聞かせ続けることで実現できたのです。しかしこの方法がすべての人にあてはまるとは思えませんが、ご参考にしていただき、遠くへまっすぐ飛ばすという夢の実現に近づけていただければ幸いです。
 

検証する
運動神経を上げる
筋力トレーニング
インナーマッスルトレーニング
バランストレーニング
普段の生活
交感神経と副交感神経を使う
スイング技術
クラブを作る
試合に勝つために

試合の感想


 
検証する
 
目標
 今日は何のためにあるのか?
仮にあなたの夢や目標がスコアだとしましょう。この言葉は近い目標であり、例えば1番ホールからスタートし18番ホールまでの最終トータルスコアを意識し、一日中継続して高い意識を持ち続けるために有効で覚えやすい言葉だと思っています。
日の暮れに夕方という時間にはその結果がやってきます。がんばっていると近い将来、しかも今日という日に夢や目標が叶うということを知っている私はこの言葉を大切にしています。
朝起きて夜寝るまでの起きている時間にトライするという当たり前の日常の中で目標が達成されていくのです。夢に向かってトライする人に限り、達成する可能性は毎日あるというシンプルな考えです。日々の積み重ねが大きな成果として生まれるとお考えいただきたいです。
もうひとつ大きな人生の目標はそれとは別で、その大きな夢はかなわなくてもよいのです。その夢に近づいていくプロセスが志を持つ人の本来の姿であると私は考えます。
今回の私の目標は近い未来の目標を立て日々邁進するイメージで、とうてい叶うとは思えない夢のヘッドスピード60mへの挑戦でありました。
夢は叶いませんし、もちろん試合までに達成できませんでした。でも夢があり目標があってトライしたから優勝できたのだと思っています。毎日少しずつ小さな目標達成を積み重ね夢に近づいたのです。長い階段を少しずつ上るようなイメージでもありました。
その階段はつらく苦しいものではなく、楽しく登れる階段であることも大切です。
 
ライバルとの比較
ライバルに勝つ!
競技会に出場するにあたり知らず知らずのうちにライバルを目標に置いているものです。
私の場合、世界一ヘッドスピードの速いドラコン選手と身近で勝てそうなドラコン選手を比べながら、勝つ方法を考えました。しかし世界は広く身体レベルではとてもとても身体が違い過ぎるところもあり、世界一を視野には入れませんでした。
比較する対象としては自分の実力との開きは大きすぎるので、昨年の日本優勝はどのレベルであろうか、現在の自分との差はどれくらいあるのか、具体的に検証することこそがライバルとの比較となりました。
たとえ日本チャンピオンであろうが、同じ土俵で戦うと考え自分は小さいとか大きいとかは関係なく、現実トライすると決めたからには勝つということにフォーカスしなければなりません。どんな競技でも同じで、ライバルを知っておくことで現状の自分を作り直す作業の必要性を感じることでしょう。ライバルなくして成長なしということです。
 
モティベーションの確認
自分のモティベーションの高さも実力のうちです。しかし現実は競技だけに専念できるほど社会人というのは暇ではありませんし、他人に気を使い仕事で頭を使い、家に帰っても必ずやるべきことはあるはずです。
プライベートの時間がない限り、趣味に時間を費やすことは難しいでしょう。
しかし何か大きなことをやり遂げるには強いモティベーションが必要です。しかもそのモティベーションを持ち続けることが実に難しいのです。
最初はやる気満々、俺はやるぞと意気込みますがスタート1番ホールから18番ホールまでやる気を継続することすら訓練が必要です。それが数週間数ヶ月数年にわたりモティベーションを持ち続けることなんて不可能なのです。
今回の私のモティベーションは本書の初めにあったゴルフ業界へのトライでした。ここに責任感を持たすようブログなどにも書き込みながら、日々やる気の確認をしていたのです。
他にも早々と競技会に申し込みしたり、ジムのトレーナーと契約したり、いろいろなアイデアを使いやる気の維持をしたのです。
よしやるぞと皆さん意気込まれますが、ほとんどの方が最初の段階で終わっていかれます。後でそのことを聞けば、あっあれね、仕事が忙しくてちょっとお休みしています。
そうですね、お仕事が一番大事ですからねとお返事したことがあります。
忙しい世の中ですから仕方ありません、あまり意気込まずストレスなくやることをお奨めします。
 
スイングチェック
これはドラコン選手に取ってもトーナメントプレーヤーにとっても大切なことであり、すべてのゴルファーのもっとも興味のあるところであります。もしヘッドスピードが遅いなら身体の使い方やクラブの軌道がおかしい可能性があります。
最近ではスイングチェックのためのスマホアプリもありますし、私のお店のようなスタジオ形式で本格的なスイングチェック機能を備えた施設も多く、これを利用することお奨めします。またスイングを分析するアドバイザーとしてティーチングプロなどの専門家と相談する必要があります。
体を痛めないようなスイングをしていないかチェックすることが大切です。
 
ヘッドスピードチェック
アベレージゴルファーのヘッドスピードは40m、若手プロのヘッドスピードは50m、ドラコン選手は60mという数字です。前記は最高速度とお考えいただき、本来のヘッドスピードはウォームアップ前と後では5パーセント程度変わりますので計測値はその時の体調の一つの目安としてください。
ゴルフボールが飛ぶ法則はブログにも書きましたが、ボール初速とスピン量と打ち出し角度にて飛距離が決まります。スピン量と打ち出し角度は道具にて決まるので多くのアマチュアはこれに頼っている状態ですが私はとてもいい戦略だと思っています。
しかしヘッドスピードはその方の能力で限界がありますから、残念ですが物理的にヘッドスピード以上の飛距離が出ないとお考えください。
このスピードに対する能力はウォームアップで5%は上がるので、道具よりもコンディショニングを大切にすれば現在のパフォーマンスが10%アップする可能性を誰でも秘めているのです。またヘッドスピードを上げるための身体能力をチェックも行う必要があります。
 
 
運動神経を上げる
 
一気に上げる訓練
誰にでも運動神経はあります。しかし普段の生活ではその運動神経の30パーセント程度しか使っていないと思われます。
例えば100m走に出場したとします。目いっぱいの筋肉を使い高い集中力で一気に駆け抜ける競技なのですが…こういった競技に出ることはありませんし、この年になるとそんなハードに100%の運動神経を使うことはありません。
年を取り若いころ訓練したような動作は行いませんし、そんなことをすれば転んで大怪我をすることでしょう。普段から運動神経を使わなくなった今となっては2秒足らずのスイング中にこの運動神経を上手く使えていないということなのです。
脳と身体の動きの神経系統を再度活発にする必要があります。
飛距離に関する大切なインパクト周辺の筋出力を胸の前で最大に使うためにも腕立て伏せは効果抜群なのです。
 
普段のトレーニングはウォームアップに時間をかける
運動神経を使い、身体を速いスピードで動かすスイングをするために充分なウォームアップが必要となります。
私の通うリハビリテーションクリニックで冬のオフトレーニングにプロ野球選手がトレーナー帯同のもとに来ているのですが、彼らはおよそ1時間程度かけて入念にストレッチなどの準備をします。その後2時間程度ハードに基礎トレーニングし実技へと移っています。
プロというのはストレッチだけで1時間使うのかと感心したものです。
彼らの冬のトレーニングはその年の成績に大きな影響を与えますし、当然翌年の年棒にも大きく影響しますから真剣そのものです。もちろんプロだからということではなく同じ競技者と考えれば、ウォームアップに時間をかけることでトレーニングの効果が倍増するものとお考えください。
特にスピードを出すハードな競技は怪我をしやすいので、しっかりと時間をかける必要があります。   

1時間のメニューとして 
身体を暖めるストレッチ素振りなどのウォーミングアップ

  
スピード系トレーニング
ウォームアップを充分に行い運動神経を使うことで誰でも簡単にスピードが上がります。
ゴルフスイングにおいて筋力や関節を巧みに使う特定の動きの中で、とくに飛距離に関してはインパクトに向けスピードを上げていかなければなりませんから、スピード系トレーニングは必須となります。
ここでは重要な要素として背骨を中心とした回転運動をお奨めします。
この回転スピードを上げることで遠心力が働きヘッドスピードが上がるのです。ただこの回転に対するトレーニングでの注意点をお話ししておかなければなりません。
体の大きな筋肉は非常に硬く鈍いものです。これを速く動かすことはかなりのリスクがあり高い身体の技術が必要となります。
大きな固体が急激に動くことは関節痛や肉離れなどの大きなケガのもととなるので基礎体力をつけ正しい身体の使い方を知ることが大切です。
 
有酸素運動でキレを作る
ゴルフのボールは身体のキレで打てば曲がらない、ゴルフ経験のある方は体調のいい時にこのことを感じたことでしょう。
昔からスポーツ選手の常識となっている走り込みなどは、基礎体力をつけ足腰も鍛えるので勝利へと導かれるものであります。この年になると長時間の有酸素運動はきついものがありますが、5分程度のジョキングを3セット程度するだけでも、かなりの心肺機能向上がありますからお奨めいたします。
私は両ひざを手術した経緯がありますから、無理せず自転車での有酸素運動を行いました。これにより心肺機能が活発なり身体は暖まり活発な動きが可能となり、すべての動作がしなやかにスピーディーに感じることでしょう。
また心肺機能の向上は筋肉の乳酸を逃がす効果も高く、疲れない体へと変身していきます。ウォーキングなら速足で30分以上、5分程度のジョギング3セット、また自転車で楽しく気分転換など行うなどの工夫をし、簡単なトレーニングで身体のキレを手に入れることができればナイスショットが打てるというわけです。
 
 
筋力トレーニング
 
限界を知る 
現在の筋力はどの程度の力があるか知っておく必要があります。
例えばダンベルを何キロ上げられえるか、何回できるかなども目安となります。腕立て伏せ10回を何秒でできるのかという簡単な体力テストでもいいので、とにかく目安となる数字が必要です。
その数値があれば日々前進していくことがわかりますから現在の自分の筋力を知ることは、とても重要なことなのです。もちろんきちんとしたフォームを知らなければなりませんしトレーナーの指導で行うことをお奨めしますが、セルフチでもお勉強すれば充分行えます。
 
限界を超える 
限界を超える前に、ケガをしないように段階を踏まなければなりません。目標達成のための期間を決めメニューを作り計画的に行うために以下のことをご参考にしてください。
 

  

基本トレーニングは毎日で休養は取りませんが、限界越えを行った場合は積極的に休息が必要です。
試合期のトレーニングは短時間高負荷!積極的休息は72時間まで

 
基礎体力がつけば限界越えのトレーニングへと進み、筋肉の効率化を計るための刺激を与えていきます。効率化が進めば、当初の目安となる数値との違いも大きく異なってきます。
このころには身体の見た目の変化にも気が付きますし、トレーニングがどんどん楽しくなっていくことでしょう。
 
大胸筋と広背筋に秘密あり 
ゴルフスイングは全身運動ですが、腕力が強く肩回りを巧みに使うとヘッドスピードが上がります。実は腕っぷしが強いだけの手打ちでもヘッドスピードを速くすることは可能でしかも力強い球が打てるのです。
腕力を上げることも必要ですがインパクトでの強打は大胸筋の強さに秘密があるのです。それが必要な理由として、読みながらシャドースイングしていただくとわかりますがバックスイングからの切り返し以降、両腕とクラブの作る力強いタメの部分で大胸筋にパワーがたまります。
バックスイングで右サイドにたまったパワーはダウンスイングで左サイドへと重心を移動しながら腰から背中を通じ大胸筋へとパワーが移動していきます。その後は腹直筋と広背筋を使い、左へと回転していくのですが、インパクト直前では大胸筋から肩肘手首そして手からクラブへと力が伝道されてリリースされていくのがわかると思われます。
実は筋肉の伝達が本書の肝中の肝であり、大胸筋と広背筋の使い方をマスターするためにも、この部分の強化トレーニングをしておくべきなのです。
 
 
インナーマッスルトレーニング
 
体幹トレーニング
私は椎間板ヘルニアという持病があり、重いものを持つなどの無理な動作を避けていたこともあり、他の人より少し体幹が弱いと以前から感じていました。
体幹というのは手足を省いた胴体の部分でゴルフスイングにおける動きの中心となる軸を作るために体幹トレーニングを行いました。
体幹を鍛えると手足が巧みに使えるようになりますし、すべての動きに安定性ができスピードが自然と上がるというわけです。
アウターマッスルを鍛えるだけでもインナーマッスルがきたえられますが、このインナーマッスルというのは意識して使っているものではなく無意識に使うものであるため、トレーニング中は意識的に感じ取る訓練が大切となります。
体幹トレーニングテストと体性感覚を養うための動きのあるトレーニング、腹筋を固めるトレーニングをご紹介させていただきます。 

反転腕立て伏せ、姿勢キープ、効果的な腹筋、腹斜筋の反転など

 
ストレッチの大切さ
スポーツ行う上でストレッチはもっとも重要です。筋肉を暖め関節の可動域が広げれば大きなアークとなりヘッドスピードも格段に上がります。
200本からなる骨と400からなる筋肉を柔らかに適切に使うためにもストレッチに時間をかけ、ケガのない身体を作る作業を最も大切にします。
横隔膜を使いお腹をへこめる呼吸を基本とし、筋肉を伸ばし関節の可動域を広げるストレッチはインナーマッスルの目覚めとなるのです。
筋肉の収縮で動かされる関節の可動域が広がるということは、体幹トレーニングとの相乗効果も大きく、柔軟性=体幹力ということになるのです。
 
腹筋を固め、胸部を柔らかに
腹部や腰部は固めることをお奨めします。体幹をうまく利用するという言葉をお聞きされたことがあると思いますが…
これはゴルフの場合、腰や腹筋を使うというのは固定させるということで、胴体の下部の腹部(前面)と腰部(後面)は安定させて上部の胸部(前面)と背部(後面)を柔らかに使うのです。
この技術は訓練により意外とすぐにできるのですが、普段の生活においてもこのテクニックを使うと驚くほど作業効率が良くなり、しかも疲れにくい身体を手に入れることができるのです。
 
 
バランストレーニング
 
バランスボールを使う
ゴルフスイングで姿勢を維持するためにバランスボールトレーニングをお奨めします。
私たちは利き手や利き足があり、長年にわたり偏った身体の使い方をしているとすれば筋肉にも偏りの問題があると思われます。たとえ偏りがあろうとゴルフスイングの中心軸を保つためにも左右対称なバランスが必要ですし、アドレス時にも引力に逆らわず自然に垂直に立つ技術が必要となります。また筋肉の偏りによる体軸の傾きはスイング中に悪影響を与えやすく、ミスショットとなるケースが多いのです。
身体の使い方が左右対称とは言いませんが、左右のバランスが崩れやすいスイングで動作において、体幹をキープするゴルフトレーニングとして手軽にできるバランスボールを使うメリットは大きいのです。それ以外に飛距離に限らずパッティング時の身体の揺れも少なくなり、驚くほどパターの精度があがることもお伝えしておきます。
 
バランスボールトレーニングの運動成果は以下の通りです。

・体幹が鍛えられ、無意識にインナーマッスルを使えるようになる
・固める部位と柔らかに使う部位が自然にわかる
・前後左右のバランスが整う感覚が養われる
・脳の働きが活発となり、運動効率が上がる
・体幹力=柔軟力=バランス力の関連性が上がる

 
バランスディスク上で
ゴルフスイングには左右の動的バランスが崩れやすいという問題があります。ここでご紹介するのは力みとゆるみを無くして、自然とバランスを取りながらスイングする感覚を養うトレーニングです。
いくら良いフォームでも力みやゆるみがあれば、前後左右や上下にもバランスが崩れますし、大きなミスショットになりかねません。
スピードを上げるにはパワーを使いますが力みではなく、パワーとスピードを融合させるバランス力が必要です。このトレーニングでヘッドスピードを上げても安定させてくれる体性感覚を養っていただきたい実践向きの方法です。
 
 
普段の生活
 
習慣
ある日の朝のこと、昨夜は友人たちと遅くまで飲み歩き、そのせいで寝坊をしたのです。急いで起き上がり準備をしたのですが、洗顔時に油断をしたのかギックリ腰となりました。食べ過ぎで胃腸の調子が悪く、飲みすぎの二日酔いと腰痛で仕事も順調ではありませんでした。
これはある日の一日ですが誰にでもこれに近い経験があるのではないでしょうか?これは悪い日だとは言いませんが、楽しんだ翌日がつぶれることは良いことではありませんので、何事もほどほどが大切です。
トレーニングも同様で意気込んで無理したりするとケガをしますし、肉離れなどの大きなケガなら数週間どころか数か月を無駄にすることもあるのです。だから無理せず一日を楽しく過ごし、明日に向けてさらなる飛躍できる生活習慣を行いたいものです。
先ず朝は一日の始まり、いきなり動かずベットの上で起き上がる前に身体を少し動かす習慣をつけましょう。その後水分を取り軽い体操、身体を暖め筋肉や関節を動かし血を流してやるのです。そうすれば気持ちの良い一日をスタートさせることができるのです。
活動の終わりにはお風呂で疲れを取り、ストレッチも効果的です。暖まった状態でのストレッチは疲れを取ってくれますし、質の良い睡眠がとれるというわけで、こういった習慣はアスリートなら当たり前なのです。
 
姿勢を意識する
とにかくひたすら腹を凹まします。腹部を凹めて体幹をうまく利用する生活をするのです。
座る、立つ、歩く走るすべての動作においてお腹を凹ますのです。何か特別な動作を行うときでも腹筋や腰部を固めて胸部と背部を柔らかに使う感覚です。
股関節や肩関節も柔らかに使う意識を持つだけでも、スイング時には安定した動作を行いやすく、姿勢を意識することは大きな効果があるのです。
普段からこういった姿勢や動作を意識していればヘッドスピード10mも夢ではありません。
例えばごく簡単に見える動作でも実は非常に困難な動作も多く、例えば背伸びするくらい高いところにある軽い箱を取るとします。技術的に片手でやっと届く距離なら、それは股関節や足首を巧みに使い背伸びしなければなりませんし、骨盤や腰椎を傾け下半身ががんばっているときに、上体はさらに胸部を傾け、肩甲骨を動かし肩関節から指先までめいっぱい伸ばし使う全身運動で、かなりの高度なテクニックが必要です。その時にお腹を凹まし前記の動作を行うだけで、楽に遠くに正確な動作が行えますから、腹部の凹みがいかに大切であるかご理解いただけると思います。
これが腹筋を固め、体幹を利用し、上体を柔軟に使うということなのです。
 
食生活
私の食生活は胃腸が強いせいもあり、50才を過ぎても高校生並みの量を食べるとみなさん驚かれます。よく食べ、よく働き、よく寝るというのは健康ということでありがたいことです。
この3つの基本はトレーニングの原則であります。トレーニングをすれば消費しますから栄養を取らなければなりません。栄養を取れば休息をとるという基本原則を忘れてはいけません。
たくさんの運動をすればたくさん食べ多くの休息をとるシンプルライフでいいのです。逆に運動量の少ない時は食事も控えめにする感覚が大切で、普段からカロリーを意識するということです。そのことは体脂肪を減らし身体のキレ作りになりますし、好きなものを好きなだけということではなく食事の管理は極めて重要です。
最大筋力トレーニング期にはしっかりとたんぱく質を取るなどのその時に応じたバランスの良い栄養管理をお願いします。
ただ私の経験から飛距離=牛肉というのはありますが、試合前は疲れのとれる鶏の胸肉のスープなどで胃腸のコンディショニングも必要となります。食事でとりきれないならプロテインなどのサプリメントを取ることをお奨めします。
パフォーマンスアップのためのトレーニングが栄養不足で痩せてしまうこともありますしね。水分補給もタイミングよくこまめにとりましょう、質の高いスポーツドリンクのご利用もおすすめします。
 
休養を取る
休養を取ること。ヘッドスピード10mという夢を達成させるために休まずがんばらないとできないイメージもおありだと思われますが、疲れてくると効果の少ないトレーニングとなる可能性もあり、がんばりすぎてトレーニングの質が落ち疲労困憊くたびれ儲けなんてこともよくあるのです。
ここでは筋肉の休息方法をお奨めします。

・ハードトレーニングの後は積極的に休む(72時間で筋繊維の回復)
・お風呂や楽しい食事で積極的にリラックス状態を作る
・充分な睡眠をとる
・ストレッチで筋肉を伸ばす
・マッサージを受ける

 
 
交感神経と副交感神経
 
メンタルとフィジカルの関係
競技の日が近づくとストレスを感じメンタルが悪い状態になる場合があります。少し身体も固く感じることも多くなりパフォーマンスが落ちてくることもあります。
これはストレスを感じたことで筋肉が縮みスイングが悪くなりミスした経験があると思われます。
しかし強いプレーヤーはこのストレスに打ち勝ちメンタルを元気つける良い方法などを知っていて、よい身体の状態でナイスショットを連発します。これがメンタルの強い人と言われるプレーヤーです。
リラックスしすぎてもだめ、緊張しすぎてもだめ、自分の良い状態を知っておくためにも自律神経である交感神経と副交感神経の使い方を知っておくとセルフコントロールテクニックが身につき、パフォーマンスを発揮するのに有利であります。メンタルとフィジカルの関係を知り、この技術を取り入れることはメンタルトレーニングの一面でもあり普段の生活に取り入れたいものです。
  
この図から交感神経と副交感神経が交互に来るイメージできると思います。ゴルフプレー中は緊張とリラックス、この流れが交互に来るものであると考えられますし、ナイスプレーを無意識に行うには、この自律神経コントロールテクニックを習得する必要があります。

健康な人の自律神経のバランス
交感神経と副交感神経のバランスがよい。
昼間の疲れも夜の睡眠でしっかり回復。いつも元気。

スピード競技も同じで、90秒に6球を打つドラコン競技では深呼吸や小さなジャンプなどで常にリラックス状態を作り(簡単な方法)、そこで得られた高い副交感神経の状態から、いっきに交感神経を高めると2秒のスイング中に最大パフォーマンスが得やすくなります。ということは普段から瞬時に運動神経交互に使う訓練をしておくとよいでしょう。(特別な方法)
 

スピード競技も同じで、90秒に6球を打つドラコン競技では深呼吸や小さなジャンプなどで常にリラックス状態を作り(簡単な方法)、そこで得られた高い副交感神経の状態から、いっきに交感神経を高めると2秒のスイング中に最大パフォーマンスが得やすくなります。ということは普段から瞬時に運動神経交互に使う訓練をしておくとよいでしょう。(特別な方法)
 

 

副交感神経を使う
副交感神経を使うということは、上の図であったように休息の時と考えていただいて結構です。
お風呂や睡眠、食事中もリラックス、お友達ともリラックス、とにかくリラックスをして体力回復に努めるのです。この副交感神経を使うときは、つまらないストレスがないように頭の中も空っぽにしてやるのです。見た目にもやる気のないダランとした状態で良いのです。
私は当日の試合は朝のウォームアップを行った後、試合開始時間まで6時間もありますし、軽いマッサージを受け体調を整えることに専念しました。車の運転もしてもらい隣でリラックスする作戦を取りました。とにかくストレスがないようにスピードも控えめで運転してもらい移動時のドライブを楽しみました。
音楽も自分の好きな曲をかけリラックスに努めて体力温存ができたこと、これが副交感神経をめいっぱい使ったことで、試合開始前まで終始笑顔で心も軽やかに過ごしたのです。
 
交感神経をいっぱい使う
さぁやるぞ~と自分でやる気スイッチを作ります。
目の前にあるボールを打つとき、すべてのゴルファーはアドレスに入りグリップしスイングをします。構えれば打つという作業に入るスイッチが誰でも入るのです。
先ほどまでは副交感神経を使いリラックスしていた人が、突然スイッチを入れ交感神経を使い活動を始めるのです。猫などの動物はいきなりジャンプしたりできますが、人間は準備ができていないと急に動けない身体なので、準備運動や心のスイッチが必要なのです。
そのスイッチをタイミングよく入れる練習をしました。やるぞと気合を入れてから一気にスピードを上げる訓練をしたことも試合で勝てた作戦の一つでありました。
今日はやるぞの意気込みは大切ですが、試合のその瞬間まで高いモティベーションを継続させるほどメンタルが長続きしないのです。
長時間のやる気は続かないので時間がたてばメンタルが弱ってきます。だから私は試合直前まで副交感神経を使い体力とメンタルの両面を温存し、勝負の瞬間まで使わなかったのです。
試合30分前には準備運動をはじめ、身体に血を流してやり、心のやる気スイッチを入れるタイミングを計っていたのです。 
 
 
スイング技術
 
大きくしっかり振り切ること
ドラコン用のクラブは長く、しっかりと振り上げ最後まで振り切ることが最も大切なことと思われます。
よくあるフォームですが体を先に回転させ、クラブを後から引きずりながらあげ遠心力に任せてプレーンに上げるバックスイングを見かけると思います。短いサンドウェッジなら重さがあるので小さなスイングでも力が伝わるように振れますが、ドライバーのように長くて軽いクラブはバックスイングすら軌道に乗せるのがむずかしいので、前の紹介のようなバックスイングをしているわけです。日本一の南出選手もそういったバックスイングなので機会があればご覧ください。
とにかくオンプレーンに振り上げオンプレーンに振りおろすことが、最も大切というのは一般のゴルファー以上にそれを感じていますし、プレーン上に振ることが記録に大きな影響があることをドラコン選手は知っているのです。
ヘッドスピードアップのための遠心力を働かせるためにもオンプレーンで大きなアークが必要です。
大きなバックスイングでしっかり振りきること、高い技術が必要ですがだれでもできると思います。
 
オンプレーンでシャフトのしなりで芯に当てる
振り切ることの重要なポイントとしてオンプレーンをご紹介しました。オンプレーンのメリットはスムーズにクラブを加速させシャフトやクラブヘッドの性能を発揮させてくれます。
自分のスイングが100点満点の時、クラブの性能がそれにあと20点くらいプラスしてくれ120点となる感覚が良いのです。しかし自分のスイングの軌道が悪ければクラブの性能は引き出されませんし、ましてや芯に当たりません。そのためには必ずどのようにクラブが動けば芯に当たるかのスイング軌道を見つけなければなりません。
いくらヘッドスピードが速くとも芯に当たらなければボール初速が上がりませんから、オンプレーンに振るスイングの技術を上げることは必須となります。
そしてその軌道がみつかれば能力+性能の発揮となれば最大飛距離を得ることが可能なのです。とくに軌道はインサイドからしなるシャフトの動きがベストであり、そういったスイングモーションの研究が必要です。
それにインサイドからシャフトがしなりヘッドはスクエアに戻るようにクラブは設計されていますから、芯に当たりボール初速が上がるというわけです。
 
ヘッドの軌道はレベル
試合当日、アゲインストの風の影響はありました。
普段の練習していた打席は北向きの打席で冬場はアゲインスト、高いティーアップで打てば吹き上がります。少し低いティーアップでレベルブローを打てば30ヤード以上飛距離が伸びました。フォローの日は高いティーアップでボールを打てば、飛距離はぐんぐん伸びていきました。しかしアゲインストでもスピン量が少ないと高い球でも風の影響を受けないような棒球で飛距離が出ましたし、これはスイング軌道とクラブの選択の研究が必要だと考えました。
試合状況は北風予想ですが、南風だとフォローになりますし少しアッパーで打つことも必要だと考えていました。試合までは時間がありませんし、ヘッド軌道はレベルで練習が基本、高いティーアップなら少しアッパーに自然となりますしクラブのロフトは7度を使い、通常のティーアップで打つなら8.5度の2本のクラブでスイングを変えずに打つ練習をしました。
当日は軽いアゲインストで8.5度のクラブで少し低めのティーアップでレベルブロー、低い球を打つことに専念し勝利を得ることができました。 
 
 
クラブを作る
 
メリットにメリットを重ねる
シャフトとヘッドの特性を重ね合わせることで得られるメリットは大きいということです。
現在のテクノロジ―とルールの中で、これは特別に飛ぶヘッドとか特別なシャフトで曲がらないとそういったものはありません。自分に合ったクラブであれば良いスイングとなり最高のパフォーマンスを得られるものとお考えください。戦うための武器ですからメリットの多い武器はやはり有利となります。
しかしその部分においては専門的な知識が必要ですし、フィッティングスタジオや工房などの意見も聞きながらメリットとメリットをくっつけ合わすことができれば最高です。
これが不思議なものでデメリットとデメリットを重ねてもメリットが出る時がありますから研究に研究を重ねてください。この面白い現象があるから工房カスタムが流行ることも理解できます。
今回のクラブ選びはメーカーの協力もありましたが、おそらく私にはこれであろうと思われるシャフトを3本、ヘッド3種類を使い、3×3で9種類のスペックを組み替えながらテストしました。テストを繰り返すうちに、長さやバランスも含め、これでよいであろうと思われるエースクラブが出来上がっていきます。
プロのドラコン選手のゴルフバックにはメリットとメリットが重ね合わされたドライバーが10本ぐらい入っていますし、状況や体調に合わせて使い分けるのでしょうね。とにかく自分に合うドライバーというのを見つける作業は費用も時間もかかるものでありました。
 
スペックをカスタム
スペックというのはクラブスペックということです。スイングタイプやゴルフスタイル、主には体力などを考慮して作り上げます。
長さ、バランス、クラブ重量、固さが代表的なものです。細かくはヘッドの重心距離や高さ、重心角度、ロフト角、ライ角、形状や素材も考えます。
シャフトにおいては振動数という基準があり固さ目安の一つですがSXという基準でも表しています、シャフト重量、調子、トルク、素材も含め選ぶ基準は多く、やはり専門家とも相談される方が良いでしょう。
グリップの選び方も重さや素材太さなど、自分の好みを選ぶとよいでしょう。今回の試合では私はできる限り軽いシャフトとヘッドを選びました。
その理由として改造しやすいよう微調整として手元側に鉛を仕込んだり、ヘッドに鉛を張り付けたりして、どのスペックがタイミングよく振れるのか、芯に当たるのか、吹き上がらず低スピンで飛ぶというこの3点を重きに置きました。
単純に振りやすくいとヘッドスピードが上がりますし、芯に当たればボール初速が上がりますし、低スピンということはランも望めます。ようは振りやすい飛ぶクラブをカスタムしたということです。 
 
重いクラブと軽いクラブ
トレーニング専用クラブを作りました。
重いクラブを振ると体力が付きますし、数ヶ月続ければパワーが付き自然と速く振れるようになるのです。ただしこのトレーニングの後に軽いクラブを振ることで身体はパワーとスピードの融合を感知してくれるので軽いクラブも作りました。
最近では左右反対に持てば重量バランスの違うものが発売されていますが、できる限り重いクラブがいいので私の場合は以下の物を作りました。
重いクラブは7番アイアンでシャフトは900g、ヘッドは270g、グリップ50g、併せて約1.2キログラム。
驚きの重さは通常の7番アイアン約3本分です。
軽いクラブはドライバーの長さでヘッドは小さく風の抵抗の少ないものであります
 
   
試合に勝つために
 
ベストコンデションを作る
この章は私の試合のことを含めて書いています。
人間には調子の波というものがあります。試合前から試合当日までに調子の波を少しずつ上げていくようなイメージなので1ヵ月前の調子が悪くても大丈夫です。その地点が階段の上り始めと考えることができればよいのです。
その日より少しずつ階段を上るためのトレーニング内容は個別に異なりますが、試合のための特別なメニュー作成が必要です。
試合に向けての情報収集からのマネジメントは、期間、生活習慣、練習量、練習方法、調子の波(周期)などに留意して計画的にベストコンデションを作りましょう。
 
3日前の準備
いよいよ3日前となりました、調子の波ができてくれば直前でバタバタすることはありません。
この日のために頑張ってきたのですから副交感神経を使い、身体を休め心も休めることに集中します。まったく休むことはしませんが、微調整を繰り返し、最高速手前のパフォーマンスの確認する程度で良いと思われます。
試合当日のイメージで体内時計も合わしておき、朝起きします朝のウォームアップ、当日行われる時間帯に本番の実技練習を高い集中力で繰り返すとよいでしょう。最高速は3日後に出るように調整していきます。
コンディショニングに専念し練習は量より質を意識し、トレーニング終了後は身体のケアに努めるほうが良いでしょう。
 
前日
いよいよ試合まで24時間となれば不安で心がドキドキワクワクしているころです。
しかしいつもと同じルーティンを心掛けることが大切です。私はこの日、仕事をしながら明日の勝利のイメージをすることに専念しました。
特に変わったことはせず、いつも通りの練習をこなし、仕事は少し早めに切り上げました。
食事は鳥の胸肉と野菜を煮込んだスープで胃腸にやさしいものを取り、食後は30分~1時間のゆっくり呼吸とゆっくりウォーキングで血管の拡張を行い良い睡眠が得られるようにしました。
適正な入浴もリラックス効果は高く、入浴後のストレッチについてもコンディショニングとしていつものとおりで良い睡眠をとることができました。
 
当日の朝
気持ちよく起きることができました。いつもと同じ水分を取り軽い体操で身体を起こす作業をしました。さぁ今日はやるぞと鏡の前で自分に話しかけます。終始笑顔でモティベーションを上げるようにしました。
こういった作業はメンタルを良い方向へ向けるセルフモティベーションテクニックなのです。
これでやる気スイッチが入り試合前8時間もありますが軽い筋力トレーニングと有酸素運動をこなし、練習場で30球程度のチェックを行いました。
この日に計画していた超回復からのヘッドスピード最高速にトライするためにコンディションを確認する必要がありましたし試合前の自信が欲しかったのです。
休息をメインにした3日間のコンディショニングが成功したことでヘッドスピード58mを記録することができました。これはトレーナーとの作戦で無理せず休むことで記録を伸ばせますという言葉を信じたことが功を奏したと思われました。とにかく90日程度がんばった結果、この日がベストコンデションであると確認できたのです。
 
試合前1時間
一時間前に試合会場につきました。あまり早く着くと、時間を持て余すと体力的にもメンタル的にもマイナスなことがあります。ちょうどこれくらいで良いと考えました。
会場にチェックイン、クラブの長さ計測を行い自分の出番を待つだけとなりました。
まわりの選手を見ているとやはりドラコン選手独特の雰囲気もありますし、ギャラリーの方も来られていますから私のやる気も益々上がった時間帯でありました。おそらく緊張していたのでしょうね。
しかし会場の雰囲気に慣れるために積極的に笑顔で人と話したり、コーヒーを飲んだり、その雰囲気を楽しむことにしました。緊張して交感神経を使うより副交感神経をいっぱい使うイメージでリラックスする作戦を取ったのです。
いよいよアナウンスされ試合開始、もうドキドキは止まりません。2分30秒で6球を打ち、しかもフェアウェイに止まったボールが計測されるルールのもとで実力が発揮できるのか…不安でたまらなく何度もトイレに行ったのを覚えています。
 
試合中
さぁやるぞと、出場前5分程度のウォームアップ、体調抜群、気合充分のやる気スイッチを入れることは簡単でした。
眉間にしわを寄せ、目つきは鋭かったと思われますが精神を集中し思い切って振り切ることを考えていました。
心の中で今日は何のためにあるのか、俺は何しにここへ来たのかと言い聞かせ目線はフェアウェイど真ん中の一点を見つめるだけでした。
当日の風は冷たくやはり北風、オーバースイングをせずトップポジションを抑え低いライナー性の球を打てば転がって300ヤードは超えるとさらに自分に言い聞かせました。私の不安は球が曲がりコース内に収まらなかったらというくらいの物でした。
選手紹介されいよいよドライビングコンテスト開始、軽いジャンプと深呼吸で肉体はリラックスしていましたからまずは真ん中へ力まず280ヤードを打つことができました。
風は強く感じましたが、打球の落下地点は風が少ないらしく少し高い球を打ちましたが記録は伸びず290ヤード。その後わずか2分30秒の間、どこへ打てば勝てるのかを考え左右に打ち分けました。
短い時間ではありましたが冷静に勝つためにもがくことができたのです。私の記録はアゲインストの中、低い球での291ヤードが限界でした。

試合後の感想


春とはいえ3月初旬の気候は風も冷たくアゲインストの試合会場では、百戦錬磨のドラコン選手でも記録は伸びませんでした。レギュラー選手でも3名程度しか300ヤードを超えていないのです。
これにはちょっと驚きましたが、季節的にもまだ寒く本調子ではなかったと思われます。
私の出場した50才以上の部にも世界出場した日本チャンピオンがいたのですが、実績のある選手がいた中での勝利はチャレンジが成功したと思いました。
その日の帰り道は勝利というのはこんなにも気分がいいものかと、心から喜んだのを覚えています。
しかしその後のゴルフは飛距離がでてもスコアになることはなく、ドラコン選手のゴルフが下手という神話のようなものを感じました。4月にはタイでのシニアツアーエントリーができていた私は、一旦ドラコン競技をあきらめることとなったのです。

ふりかえって


今回のドライビングコンテストへの挑戦で、50才を過ぎても若いころの自分を取り戻すことが可能であることが確認できました。
シンプルにできそうもない夢のようなヘッドスピード10m上げるといった大それた考えから、この10メソッドにたどり着き、それを実行し勝利を得たことは大きな私の自信となったのです。
この挑戦以前の私は、もう若くはないし無理はできないと自ら壁を作っていて、怪我の多い私は知らず知らずのうちに愚痴や泣き言を言うゴルファーになっていたのかもしれません。
壁は破るものであり自分で作るものではありません、もし壁があればできる限り早く破るほうが良いのです。 
人はいくつになっても夢があり目標があるべきで、それに向かって邁進することは人間のより良く生きていく方法の一つでもあると思います。そういった目標達成へのプロセスも人生経験に大きな自信を与えてくれるでしょう。
夢や目標は家族や友人に語るとよいでしょう。
夢を語りがんばるあなたは1人ではありません。がんばる人がいれば多くの人が旗を振って応援してくれるのです。
つらく泣き言をいう人には慰めや同情をするかもしれませんが、それは本心ではないと思います。誰もが泣き言をいうがんばらない人を応援したりはしないのです。
私は夢を語りましたし家族や身近な友人の応援がありました。それを糧にさらにがんばれました。
きっかけとなった母親の一言やトレーナーとの出会い、応援してくれる友人や会社、クラブメーカーの協力もあり、ヘッドスピード+10mを実現できたのです。
この10メソッドをすべて実行する必要はありませんし、このメソッドの中にヒントを見つけていただき、少しでも遠くへ飛ばすことのご協力ができれば幸いです。